アート事業について
自然農法を利用した、おいしさたっぷりの野菜の農場直売や野菜狩りを楽しめるオーガニック・アグリ事業に加え、当社の3つの事業のひとつであるアート事業について紹介します。
障がい者と芸術の接点
はじめに
人間にとって、最古からある言葉より早く出来た表現方法、“絵を描く事"。
それは、誰にでも存在する能力である。
我々は、生きて行く事の忙しさに追われ、多くの物事を見落としている気がします。
私の芸術作品のテーマは、常に、生きる事の証。
生きているという実感です。
人は誰しも、自分以外の人々に認めてもらいたい。
誰か、自分を認めてくれる空間(居場所)が必要である。
その場所を求めての旅、それが人生であると思います。
私にとって芸術は、それを常に与えてくれる、また、他人に与え共感する事が出来る方法です。
障がい者と芸術
芸術と障がい者の繋がりを考えてみました。
芸術家は、普段本当の自分を多くの場合は表に出さない、出さないのではなく、出せないのです。
これは、精神の病を抱える障がい者の人々にも言える事です。
違いは、芸術家は、作品で本当の自分を表に出しますが、精神の病を抱える障がい者の人々は、そのスイッチを自分では選べない事です。
そして障がい者と呼ばれる人たちには、我々には想像もつかない多くの苦悩や、普段では表に出てこない一面があります。
日本のみならず、全世界において、障がい者の方々が、より多くの場所で活躍できる場を設けるためには、私は芸術がとても貴重な鍵を握っていると思っています。
そもそも表現する事の重大さを失いつつある現代社会で、感性と感性が共鳴するには、芸術が必要となるはずだからです。
絵画や音楽等の芸術には、心の癒しが存在します。
外側と内側の健康
現代では、健康ブームにより、外側の自分自身の管理は、改善されつつあります。
だが、内側の自分はどうでしょうか。内面の自分自身は、けっして目には見えない。
これは、精神障害に悩まされる人たちにも言える事です。
見えない健康管理。野菜や食べ物は、悪くなればすぐ分かる。身体も同じです。
だが、内側(精神や心)の健康状態は、決して目には見えないのです。
芸術も同じで、芸術は、目や耳を通して、心で感じるものです。
それは、多くの人々や歴史が証明しているように、どれだけの人々が、たった一つの文章や、一節の音楽、また、たった一枚の絵に救われてきたのでしょうか。
だが、たった一人でも、自分を認識してくれる人がいてくれたら、今までの世界も同じには見えない。
障がい者の人々も、たった一人でもいい、より多くの人々が、分け隔でなく認識できる世界になれたら、どんなに貧しくても嬉しいであろう。
私が絵を制作するとき、たった一人でいい、何か飾られていなし、心と心で会話が出来ればと常々思い、筆を握っています。
障がい者だからといって目に見えない病気だからでは無く、一人一人の心として。
芸術の社会貢献性の具体化
1. 芸術を通して、精神障害に悩む方々への励まし
芸術を見て直接心にふれて頂く事です。
2. 障害を持つ作家の展覧会
画廊等での障害を持つ作家の展覧会を行う事で、世の中への繋がりを育む。
年に1~2回の展覧会という発表の場を設け、見に来て下さる一般の方々とのふれあいの場を作り、少しでも社会復帰の練習になる機会を作る事により、今までご家族の方としか接する事のなかった方でも、ご自分の作品を通して、何か他の人としゃべれる、または会話しやすいきっかけを設けることです。
実際、現代社会では、まだまだ一般人の方々の理解が薄く、障害に悩む方々は、そんな社会にどう自分が適応できるのか、また、どう適応していいのか不安を抱えているはずです。
彼らに必要なのは、こうした不安の壁を自分自身の内側から打ち壊す機会です。
それには、少しでも多くの自信をつくれる場が必要なのです。
自分の作品を気に入って頂いた方に買って頂くという事は、障がい者の方々への自信へ必ず繋がるはずだからです。
3. NY障がい者施設訪問
アメリカ(ニューヨーク近辺)での障害施設訪問、情報収集。日本では得られない海外施設情報を実際に訪問してレポートします。
4. 障がい者の方々の芸術制作
障害を持つ方々が制作経験を設ける。普段言葉では出来ない表現を、作品として制作する事により経験して頂く。
KOTA ONOUCHI (小野内 浩太)
1974年 | 静岡県浜松市に生まれ、その後名古屋、東京に移住 |
---|---|
1994年 | 渡米、MusicInstitute Los Anglesに留学 |
2005年 | LA Santa Monica大学教授(MasterPrinter)John Grecoに師事 |
2006年 | Josephine press (版画工房)にて版画講師就任 |
2006年 | Kota Fine Art Studio設立 |
2006年 | Los Angeles Printmaking Society (版画協会)のメンバーに加わる |
2011年 | New Yorkに移住 |
2012年 | New Yorkにて“ The 2nd National Exhibition of Intagli Print”に入選 |
2013年 | 第31回上野の森美術館大賞展にて入選・賞候補(版画では史上初) その後、京都府京都文化博物館にて巡回展 |
個展:
2011年 | “In The New World” | Art Gallery Yamate,Yokohama,Japan |
---|---|---|
2008年 | “Journey of Discovery” | FT Art Gallery,Los Angeles CA |
グループ展:
2013年 | “Okayama Art Fair Ⅱ” | Tenmanya Gallery space,Okayama,Japan |
---|---|---|
2010年 | “Art of Josephine Press” | Gallery Saint Jacques,Parthenay,France |
2009年 | “Fundamental of Printmaking” | Manchester Gallery,Manchester CA |
2009年 | “Small Print” | Old Town Gallery,Tustin CA |
2008年 | “Miniature Print” | Old Town Gallery,Tustin CA |
2008年 | “Art Exhibition at Sinai Temple” | Sinai Temple Gallery,Century City |
2008年 | “Between East and West” | Old Town Gallery,Tustin CA |
2007年 | “New Member Show” | Old Town Gallery,Tustin CA |
2006年 | “Group Show” | Opus Gallery,Torrance CAb |
プライベート・コレクション:
Carla Danes |
Leona R. Kline |
Bette Sefton |
Mina Soroosh |
Makiko Sugiyama |
セレクト・コレクション:
Vivid Navigation,Inc. Harbor City,CA |
Socio Link Co ltd. Tokyo,Japan |
Josephine Press. Santa Monica,CA |
- オーガニック・アグリ事業
- チャレンジド・サポート事業
- アート事業